名古屋市内にある高級住宅地、覚王山。
ここには日本国内で唯一、お釈迦様のご真骨頂が安置されている日泰寺があります。
この寺院は日本とタイの友好を象徴する特別な場所で、その境内にはタイ国王や象の銅像が鎮座しています。
さらに、このエリアは門前町のような雰囲気を持ち、美味しい食堂やスイーツ店、洋食店が並びます。
この記事では、日泰寺の静かな魅力と、その周辺で味わえる多彩な楽しみ方をご紹介します。
日泰寺について
名古屋市内で高級住宅地の1つに数えられている覚王山エリアに所在し、日本国内で唯一、お釈迦様の真骨頂が安置されているお寺です。
お寺の名前はご真骨をタイから分けて頂いた事もあり、日本とタイの友好の意味を込めて日泰寺と名付けられたようです。
そのため、境内にはタイ国王や象の銅像があり、梵鐘についても他のお寺とは趣きの違った異国情緒あふれるデザインになっています。
本堂にはタイより譲られたタイ国宝でもあった釈迦如来坐像が安置されています。
名古屋市営地下鉄東山線「覚王山駅」から日泰寺までの参道は門前町にようになっていて、大盛の食堂「玉屋」や柴田パティシエの店として有名なスイーツ店「シェ・シバタ」、人気の洋食店「キッチンひらき」等があって、参拝後にランチやお茶する場所も結構ありました。
また、毎月21日には参道から境内までに露店が立ち並んでの弘法市も開催され、食べ物だけでなく雑貨や農家直売の野菜等も店頭に並び、楽しむ事ができます。
日泰寺へのアクセス
日泰寺へは名古屋市営地下鉄「覚王山駅」から寄り道せずに直行すると徒歩15分ぐらいでしょうか。
毎月21日の弘法市の日は混雑しますが平日は閑散としていて、のんびりと散策しながら向かう事ができます。
異国情緒あふれる寺院の魅力
到着すると日泰友好道場の扁額が掲げられた大きな山門が目に飛び込んで来て、奥に本堂、右手に五重塔を見る事ができます。
法隆寺のような昔からの木造建築ではなく、鉄筋コンクリート造の建物のためちょっと違和感のようなものを感じます。
境内は広く駐車場も兼ねられていて、車の人は本堂のすぐ前に駐車して参拝する事が可能です。
本堂は大きく、奥の奥に御本尊の釈迦如来坐像が安置され、それがタイから寄贈されたタイ国宝であった貴重な仏像である旨の案内板も設置されています。
本堂の横にはタイ国王の銅像があり、五重塔の隣りには日本では、他で見る事ができないであろう鐘楼があったりで異国情緒を強く感じました。
ただ、お釈迦様のご真骨自体は本堂ではなく、少し離れた飛び地になっている別の場所に奉安塔と言う物が建設され、そこに安置されています。
飛び地になっているため、奉安塔まで足を延ばして参拝する人は残念ながら極僅かです。
また、日泰寺のすぐ東隣りには揚輝荘があります。
揚輝荘は松坂屋の前身であるいとう呉服店の創業者伊藤次郎左衛門裕民の別荘だったところです。
今は特定非営利活動法人揚輝荘の会が管理していて、北園は無料で、南園は300円で見学する事ができます。
北園は日本庭園風、南園には聴松閣と言う洋館が建っています。
北園にある池には風が吹いていなければ日泰寺の五重塔が逆さに映り、情緒を感じる事もできます。
紅葉の季節が近いので、日泰寺と揚輝荘はセットで訪れるべきだと思いました!
奉安塔エリアと揚輝荘は知る人が少なく、のんびりする穴場となっています。
大盛メニューを始めバラエティに富んだグルメの数々
大盛の食堂「玉屋」は、名前の通り本当に大盛で、私はカツ丼を頼みましたが、出て来た時にはあまりの大盛さに絶句してしまい、周りの人とも顔を見合わせて笑うしかなく、完食できませんでした。
「シェ・シバタ」や「キッチンひらき」も客足が絶える事はありません。
普段はのんびりしていますが、21日の弘法市の日は大混雑でした。
日泰寺もエリア住民の方もこの状態・環境に満足していて、あまり観光客が増えて欲しくないと思っているのかも知れません。
ただ、他のお寺にはない珍しい物が多々あるので、非常に勿体ないと思ったりします。
まとめ
参拝客の多くはお年寄りで、特に弘法市の日はお年寄りが圧倒的です。
また、タイ人の方の姿も目立ちます。
そこから考えるとお年寄りやタイ人にお勧めと言う事になると思いますが、日泰寺はお釈迦様のご真骨が日本国内で唯一安置されている割りには知名度が低く、名古屋市民ですら覚王山駅は知っていても、その覚王がお釈迦様を指すと言う事や日泰寺については知らないと言う人が多いです。
そこを考えると、隠れたスポットとして多くの方に紹介すれば、周辺スポットも絡めて行ってみようと思う人がかなり出て来るのではと思います。
日泰寺自体があまり宣伝を好まないと言うか、地味な感じなので、今のような立ち位置になってしまっているのだと思います。
日泰寺はお年寄りから御朱印集めをしているような人達にお勧めしたいスポットです。
カツ丼に限らず、大盛メニューで絶句するのも良いですし、美味しいスイーツを食べるのも日常を忘れてリフレッシュ出来るでしょう!
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!