北海道の美瑛町に位置する『白金青い池』は、その透き通る青色が見る者を魅了する不思議な池です。車を走らせ、のどかな景色の中を進むと、目の前に広がるその美しさに心が奪われました。この日は、雲ひとつない晴天で、池の水面は鏡のように輝き、青色のグラデーションがまるでガラスのように広がっていました。
幻想的な白金青い池
池の魅力はその色だけではありません。水中に立ち並ぶ枯れ木が水面に映り込み、幻想的な景観を生み出しています。青い水と対照的な白い木々が、まるで自然が作り出したアートのようです。訪れた日は観光客も少なく、静寂の中で自然が奏でる美しさに包まれ、心が洗われるような感覚を覚えました。
雄大な白ひげの滝
青い池を後にし、次に向かったのは『白ひげの滝』です。車で数分の距離にあるこの滝は、崖から細く白く流れ落ちる様子が、まるで白いひげが風に揺れているかのように見えることからその名がついたと言われています。展望台から見下ろす滝は壮観で、そのしぶきが風に乗って肌にふれると、心地よい冷たさが体全体をリフレッシュさせてくれました。
宿泊は自然に包まれた『森の雫 RIN』
滝を楽しんだ後、私は『森の雫 RIN(旧:大雪山白金観光ホテル)』へ宿泊しました。大雪山のふもとに位置し、周囲を自然に囲まれた静かな環境が特徴の宿です。到着すると温かいおもてなしを受け、すぐにリラックスできました。この宿の一番の魅力は、何と言っても天然温泉です。内風呂からは大雪山の美しい景色が広がり、夜には露天風呂から満天の星空を眺めながら、心ゆくまで温泉を楽しむことができます。
地元食材を堪能する夕食
夕食は地元の食材を使ったコース料理です。新鮮な野菜や魚介、北海道産の牛肉など、素材の味が活かされた優しい味わいが特徴です。特に、地元の旬の野菜をふんだんに使った前菜や、じっくり煮込まれたシチューは絶品でした。
青い池で迎える新たな朝
翌朝、私はもう一度『白金青い池』を訪れました。朝の光に包まれた池は、前日とは異なる静けさを見せ、まるで新たに目覚めたような息づかいを感じました。池の水面に漂う朝霧が、幻想的な雰囲気をさらに引き立て、私はもう一度その美しさに見惚れてしまいました。
美瑛町の立ち寄りスポット
もしこのエリアを訪れるなら、美瑛町の丘陵地帯もぜひ立ち寄ってください。四季折々の風景が広がり、車でのドライブ中でも絵画のような風景が楽しめます。また、美瑛の特産品を活かしたスイーツやジュースが楽しめる『美瑛選果』では、トウモロコシソフトクリームが絶品です。甘く濃厚な風味は、旅の途中での一息にぴったりでした。
心に刻まれる癒しの旅
こうして、青い池と白ひげの滝、大雪山に抱かれた旅は、心身ともに癒される時間となりました。静かな自然の中で過ごすひとときは、都会の喧騒を忘れさせ、訪れるたびに新たな魅力を見せてくれる場所です。次回はまた、違う季節に訪れたいという思いで、私はこの美しい自然に別れを告げました。